よる森-YOROMORI の法人向け Will プログラムでは、五感を働かせ、問いに向き合う「内省と対話」のプロセスを重ねることで、自己理解と相互理解を深めていきます。一人ひとりの内発的動機とチームビルディングを育み、持続可能な組織文化の基盤を築くことを目指します。
今回の事例では、個人の価値観と組織のビジョンをつなぐ取り組みの一環として、それぞれのWill(自分らしさ・やりたい・ありたい・守りたい…価値観)を探求したプログラムの様子をご紹介します。
五感研修「よる森」を導入していただいた、アイティメディア株式会社 営業本部 キャリアプロジェクト 河本 晃様にお話を伺いました。
アイティメディアでは、「人」の成長こそが事業の成長につながるという考えのもと、従業員一人ひとりが自律的に成長し、その価値を発揮できるように、人材育成施策を継続的に改善しながら、人材への投資を積極的に行っています。
その中で、今回は、個人が自分の価値観にじっくりゆっくり向き合える場を設計しました。日常では ”求められる役割” に沿って行動する側面が強く前に出がちですが、ちょっと立ち止まって、改めて ”自分が本当に大切にしていることは何なのか?”という深い問いに向き合う機会を創ることは、働く上でも、豊かな人生を幸せに生きる上でも、とっても重要だと思っています。
自然に近い場所で、自分の感覚に自覚的になって、心の奥から浮かび上がってくることを言葉にしてみる。そして、誰かに伝えるための言葉ではない、必ずしもまとまっていない話に耳を傾けてくれる仲間がいるからこそ、話しながらさらに自分自身への気づきを深めることができる…。
そんな互いに気づき合う場を、YORUMORIさんと一緒に創れて本当に有難かったです。
今回は管理職の人を対象にしましたので、次回はメンバー層に展開していきたいと目論んでいます。引き続きよろしくお願いいたします。
忙しい中Willを見失っていたが、一人で考えることによって原点を思い出すとともに、自分のWillはこれであると確信することができた。
他者と対話をすることで、それぞれの大事にしていることを聞き自分になかった視点など大変参考になりました。
自問の時間は改めて有意義だと感じた。仲間との対話はなるほどという再確認と新たな発見が出来て、他者を知る機会になった。
対話することにより、さらに自分の忘れていた想いを思い出すことができた。
他の人の考えを聞けること、自身の考えに対しての意見をいただけることが、とても有意義に感じました(オンラインだとそこまで深い対話をしていたかというと、そうでないと思ったため)
改めての自分の大事なもの、影響があるものが確認できました。
個人について考えていたことは、仕事でも同じだと気付いた。
へこんだことを思い出すことにより、働けることに対して感謝の気持ちを思い出した。
大事にしたいコアは変わらないなと思いました。「そのコアをどう動かすか」となった時に、立場や組織の制約が働くのでもったいないと思いました。
自身の考えとは全く違う毛色の話もあり、自身の考え方を見直すきっかけになりました。
この1〜2年、自分が大切に思うことと向き合う時間を作れていなかったり、感情が塞ぎこんでいるということに気付きました。
特に嫌なこと、辛かったことは早く忘れようとして逃げ出していましたが、こういう機会に引っ張り出せてよかったです。
日常業務の中では聞くことのできない、メンバーの大切にしていることを聞くことができたと同時に、同じグループのメンバーの方たちは自分の大切にしていることを上手く仕事に接続されていることに気付くことができ、参考になりました。
グループメンバーの知らなかった一面を知ることができてとても有意義だった。同じ部署のメンバーとも実施したいと思った。
他の人の大事なもの、気になっていることなどがわかってよかった。
皆さん、悩んでいるだけではなく、考え、実践している姿勢がうかがえてよかったです。
根っこの価値観を共有できるのは、相互理解には意味のあることだと思いました。
関係性の質を上げにいく上ではとても有効だと思いました!
エピソードなど聞くと、より親近感がわきました。
自分への意識だけでなく、他者への意識、信頼などを持って関わることで、違う世界が見えるのかなとも感じました。
今後の接し方で関係性の変化にもつなげていけると感じた。
みんな同じところで壁に当たっているんだなと思った。もしかしたら自分の経験は他の人の役に立つかもと思った。
人材開発・組織開発の分野では、「内発的動機」や「心理的安全性」、「成功循環モデル」といった理論や概念が広く知られています。
また、多くの企業が「パーパス」や「クレド」などを導入し、組織の方針を掲げています。
しかし、これらの概念を現実に落とし込み、具体的に取り組むことに難しさを感じている組織やリーダーも少なくないのではないでしょうか。
人が思考や意識で捉えられる情報に対し、感覚は100万倍もの情報を受け取っていると言われています。
これは、一人ひとり、そしてチームやコミュニティが持つ計り知れない可能性や多様性を示唆しています。
AIなどのテクノロジーが進化する時代だからこそ、論理だけでなく、感覚を大切に扱うことで、人間らしさやメンバーの想いをエネルギーにするチームの文化を丁寧に育んでいくことが、これまで以上に重要になると私たちは考えます。
正解や不正解のない、奥深いこの取り組みには、自分自身を感じる「内省(Reflection)」と、素直に話し合う「対話(Dialog)」が不可欠です。
私たちは、こうしたプロセスを通じて、個人の価値観と組織のビジョンを繋ぐこと、そして参加者一人ひとりが人生や仕事で大切にしたい「Will」と向き合う時間を、ご一緒できたことを大変貴重な機会だと感じています。
今後も、この取り組みを通して、皆さまと共に歩んでいけることを願っております。