WHO(世界保健機関)は、健康・ウェルビーイングを「身体」「心」「社会」の3つの側面から定義しています。
Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
私たちは、この定義に加えて「自然とのつながり」が真のウェルビーイングには不可欠だと考えています。
人は自然の恵みによって生かされていて、健全な自然環境があってはじめて、個人も社会も健康でいられるからです。
また、健全な自然環境のためのサステナビリティやネイチャーポジティブといった概念(思考)も
実際に自然に触れて、“自然を大切にしたい”という想いが一人ひとりの内に根づくことで、本質的かつ継続的な取り組みになるのではないでしょうか。
よる森は、地域にある自然の中で、自分自身と向き合い、仲間や他者との絆を深め、自然とのつながりを再発見する機会を創り出します。
こうした体験は、地域を訪れる人にとっても、そこで暮らす人にとっても、互いの視点や感覚を分かち合う機会になります。
誰かが一方的に提供する関係ではなく、ともに場をつくることを目指しています。
この取り組みが、人間らしさ、生き方、あり方、そして暮らし、地域・自然との関わりを見つめ直し、新しいつながりを育んでいく小さくても確かな一歩になると考えています。
よる森は、人と自然のつながりが育まれる場づくりのために、参加者の皆さまと、地域の方々とともに、その土地らしさを生かしたプログラム制作と実践に取り組んでいます。
自然環境(地勢・気候・動植物など)や、食・文化・歴史を生かしながら、ハードに頼らない、その土地に息づく体験と時間を育んでいます。
一般的な観光やアクティビティとは異なる時間や場所を活用することで、これまで見過ごされてきた森や地域の新しい価値を探究していきます。
自分・仲間・自然との対話は、人と自然(森|地域)、人と人とのつながりを育む、かけがえのない時間になります。
各地の森や里山での出会いからは、今年も多くの学びと気づきをいただいています(一部をレポートしています)
2023年、2024年に続いて3度目の訪問となる阿蘇・南小国。訪れるたびに新しい発見があったり、地域の自然や人との繋がりが深まったりすることを、とても面白く、有意義に感じています。
情報として森や自然について“知る”ことと、実際に五感や身体を通して“感じる”こととは、全く異なる体験です。自然と共にある暮らしや、そこにある知恵に、直に触れた様子をご紹介します。
2024年に続く「歩くよる森」。修行、祈り、気分転換、何となく…動機は様々でも、いつもの場所から離れて、自然に触れて、再び戻る行き来をした様子をご紹介します。
※2025現在
初夏〜夏にかけての「森の一昼夜」(一部)
富士山麓(静岡), 竹寺(埼玉), 養老の森(山梨), 阿蘇・南小国(熊本)…での開催の様子です。
1.ビジネスパーソン・子育てママ「個人」、2.一万件以上の旅行に携わってきた「旅の専門家」、3.故郷の活性化に取り組む「地域活性の当事者」の顔を持つ青木 千愛さんに、お話を伺いました。
街と森を行き来する”現代の参勤交代”を提唱される養老孟司先生にお話を伺いました。
森に行けと提唱される理由 / 考えることの限界 / 無理を続ける理由 / 揺する / 社会的概念 / 自然は中立 / 測りすぎ / 自分の感覚 / 空 / 『よる森』と『揺する』 / 意識から出る。街から出る。 / 森以外の揺すり方 / 森で起こること / 変わるために揺する / 幸せについて… / 余計なことをしない / 街
動画のダイジェスト版をみる(YouTube YORUMORIチャンネル)
A. 主に都市に暮らす人々が、街と森(地域)を行き来する「内省と対話」の場・機会をつくる取り組みです。単発のイベントではなく、継続的に取り組むことで、人間らしさ・生き方・あり方、そして地域や自然との関わりを見つめ直し、新しいつながりを育むことを目指しています。詳しくは地域向けページ(本ページ)をご覧ください。
A. 継続することで、自然の変化や人に触れ、その土地をより体感的に知ることができ、人と人との関係性も深まります。内容や頻度は、地域の状況に合わせて設計できます。
A. 関係・交流人口の創出、観光オフシーズンの活用、地域にお金と機会がめぐる循環が期待できます。よる森では、地域の方からも「気づきやつながりといったお金に換えられない価値がある」という声をいただきます。私たちは、一方通行ではなく相互に支え合う関係づくりを目指しています。
A. 地域の自然(森・河川・海)や、人の暮らしのある里山など、内省と対話に適した場所やシーズンを選定します。天候への対応のため、室内で実施できるプログラム(「Will」など)と組み合わせた場づくりも可能です。
A. はい。例えば、農林水産業や観光、トレッキング・焚き火・サウナなどの各種アクティビティと、内省と対話のプログラムを組み合わせることが可能です。
A. 一度に大規模な人流は想定していません。例えば「よる森」は数名〜20名程度/回が基本です。少人数の事前予約制、季節や場所の選定などは地域の方々との話し合いを基に設計し、地域の暮らしと自然環境に配慮した企画・運営を行っています。
A. 地域の情報収集、地域に詳しい方や専門家との連携を行い、事前のリスクアセスメント、緊急時対応計画、注意事項の周知など、安全・健康管理を最優先に設計・運営します。参加者に共有する基本的な考え方については「健康と安全・安心のために」をご覧ください。
A. 自治体、観光協会・DMO、NPO、企業、教育機関、住民の方など、多様な主体と協働できます。
A. はい。地域の皆さまにも加わっていただきたいと考えています。そうすることで参加者との相互理解や新しい関係づくりが生まれます。企画や目的に合わせて、対話の仕方を一緒に設計します。
A. 次のような流れで進めています。
(1)地域の皆様との対話:地域の特性を探求
(2)五感アセスメント:現地調査で地域特性を五感で体感
(3)プランニング:地域の特性や意向と、参加対象のニーズをマッチングする場の設計
(4)モニタープログラム:よる森の開催など
(5)評価・検証:地域の方と、参加者からのフィードバックを基にネクストアクションを策定
※このようなPDCAサイクルを継続していきます。
人と自然のつながりが育まれる地域づくりに関心のある方、地域活性に取り組んでおられる方、縁のある地域でよる森を開催してみたい方など
気軽にお声かけください。
