【地域向け】自然と人がつながる共創


ウェルビーイングと自然

WHO(世界保健機関)は、健康・ウェルビーイングを「身体」「心」「社会」の3つの側面から定義しています。

Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

 

私たちは、この定義に加えて「自然とのつながり」が真のウェルビーイングには不可欠だと考えています。

 

人は自然の恵みによって生かされていて、健全な自然環境があってはじめて、個人も社会も健康でいられるからです。

 

自然への想いと持続可能性

また、健全な自然環境のためのサステナビリティやネイチャーポジティブといった概念(思考)も

 

実際に自然に触れて、“自然を大切にしたい”という想いが一人ひとりの内に根づくことで、本質的かつ継続的な取り組みになるのではないでしょうか。

 

内省と対話の場の共創

よる森は、地域にある自然の中で、自分自身と向き合い、仲間や他者との絆を深め、自然とのつながりを再発見する機会を創り出します。

 

こうした体験は、地域を訪れる人にとっても、そこで暮らす人にとっても、互いの視点や感覚を分かち合う機会になります。

 

誰かが一方的に提供する関係ではなく、ともに場をつくることを目指しています。

 

この取り組みが、人間らしさ、生き方、あり方、そして暮らし、地域・自然との関わりを見つめ直し、新しいつながりを育んでいく小さくても確かな一歩になると考えています。

 

 

中山間地域の集落で、地元の人と対話を重ねる。自然・文化・暮らしに触れながら、ともに場をつくり出す ― 地域向けプログラム。


つながりを育む場づくり


よる森は、人と自然のつながりが育まれる場づくりのために、参加者の皆さまと、地域の方々とともに、その土地らしさを生かしたプログラム制作と実践に取り組んでいます。

 

(1) ソフト資源を生かす

自然環境(地勢・気候・動植物など)や、食・文化・歴史を生かしながら、ハードに頼らない、その土地に息づく体験と時間を育んでいます。

森の渓谷で一人静かに内省の時間を過ごす。地域にある自然に身をゆだね、五感を働かせて、自己理解とウェルビーイングを育む ― 地域向けプログラム。

(2) 未活用資源を掘り起こす

一般的な観光やアクティビティとは異なる時間や場所を活用することで、これまで見過ごされてきた森や地域の新しい価値を探究していきます。

雪の積もった棚田の上から、仲間と遠くの景色を眺める。地域にある自然の中で五感をひらき、自己理解と相互理解を深め、ウェルビーイングにつながる ― 地域向けプログラム。

(3) 3つの対話を通じて育む

自分・仲間・自然との対話は、人と自然(森|地域)、人と人とのつながりを育む、かけがえのない時間になります。

熊野古道の浜辺で仲間と輪になり、感じたことを分かち合う。地域で共感やつながりを育む対話のひととき ― 地域向けプログラム。


地域での「内省と対話」活動事例


最近のレポート(2025年)

各地の森や里山での出会いからは、今年も多くの学びと気づきをいただいています(一部をレポートしています)

 


阿蘇・南小国(熊本)

2023年、2024年に続いて3度目の訪問となる阿蘇・南小国。訪れるたびに新しい発見があったり、地域の自然や人との繋がりが深まったりすることを、とても面白く、有意義に感じています。

 

大岩の上での一人時間|内省と対話のよる森での、想い想いに過ごすひと時


上野村(群馬)

情報として森や自然について“知る”ことと、実際に五感や身体を通して“感じる”こととは、全く異なる体験です。自然と共にある暮らしや、そこにある知恵に、直に触れた様子をご紹介します。

 

よる森-里山企画で、ご一緒した皆さんと。大人も子どもも、自然と自分と仲間と対話する時間を過ごします


奥日光・光徳&湯元温泉

雪には「雪ぐ」「濯ぐ」ケガレやヨゴレを洗い清めるという語源があります。雪原をゆっくり歩いたり、寝転んだり…白い森の中での雪のよる森の様子です。

白の森を歩いて静かな湖畔に向かう。色と音が抑えられた空間で自分を感じる時間。


熊野古道(和歌山)

2024年に続く「歩くよる森」。修行、祈り、気分転換、何となく…動機は様々でも、いつもの場所から離れて、自然に触れて、再び戻る行き来をした様子をご紹介します。

夜の岬(み・さき)から海原を眺める女性。静かな一人時間。


津南・秋山郷(新潟)

昔ながらの里山の暮らしや狩猟採集など、自然との共生・循環の文化が深く根付いているユニークなエリアで、その土地の風土や人を感じる時間を過ごしました。

雄大な柱状節理の崖を間近に感じながら、数メートル積もった雪原をみんなで歩く。ただいまと言いたくなるような場所。


よる森の展開地域(一部)

  • 阿蘇(熊本県 南小国町)
  • 上野村(群馬県)
  • 奥日光・光徳/湯元温泉(栃木県日光市)
  • 熊野古道(和歌山県)
  • 津南・秋山郷(新潟県・長野県)
  • 榛名・伊香保(群馬県)
  • 富士山麓(山梨県 山中湖村) 
  • 富士山麓(静岡県 富士宮市)
  • 南会津(福島県 只見町)
  • 養老の森(山梨県 道志村) など

※2025現在

 

 

地域活性プロジェクトへの参画(事例)

  • 交流事業:過疎集落等自立再生緊急対策事業(茨城県常陸太田市持方集落,2013)
  • パネラー・知見の共有:都市農村交流プログラム開発支援研修会(茨城県庁農林水産部,2016)
  • 交流事業:プレミアムフライデー企画(筑波山麓・茨城県笠間市,2017)
  • 交流事業・インバウンド対応:森と暮らすニューノーマルスタイル構築事業(埼玉県飯能市,2021)report
  • 交流事業・インバウンド対応:サステナブルな観光コンテンツ強化モデル事業(埼玉県飯能市,2022)
  • 交流事業・インバウンド対応:プレミアム・ナイトタイムエコノミー造成事業(茨城県石岡市,2022)report
  • 交流事業・インバウンド対応:アドベンチャーツーリズム・アドバイザー(埼玉県越生町他,2023) など
古民家の縁側で仲間と並び、集まった皆さんとの集合写真。地域の自然に包まれ、内省と対話を過ごした後の姿 ― 地域向けプログラム。


地域の方の声


阿蘇・南小国(熊本県)

  • 「また阿蘇に来たい」という声をたくさん頂きました。よる森では 人間関係 を構築できることが、リピートにつながっていると思います。
  • 地域に元々ある自然の資源を活用して、そこに人がいれば成り立つコンテンツをつくり上げている よる森 だからこそ、地域の魅力が、参加者の方にダイレクトに伝わっているのを感じます。[MOYAI 青木さん]

 

旅と地域活性に取り組む専門家の声をみる

地域の菜園で地元の方と一緒に野菜を収穫する。自然の恵みや旬に触れ、五感を働かせた内省と対話を体験する ― 地域向けプログラム。


MOVIE

ある森の一昼夜

ある森の一昼夜(10分)

初夏〜夏にかけての「森の一昼夜」(一部)

富士山麓(静岡), 竹寺(埼玉), 養老の森(山梨), 阿蘇・南小国(熊本)…での開催の様子です。

 

新しい旅のカタチと 地域活性

1.ビジネスパーソン・子育てママ「個人」、2.一万件以上の旅行に携わってきた「旅の専門家」、3.故郷の活性化に取り組む「地域活性の当事者」の顔を持つ青木 千愛さんに、お話を伺いました。

 



なぜ森に行くのか


養老孟司先生-森とは何か

街と森を行き来する”現代の参勤交代”を提唱される養老孟司先生にお話を伺いました。

 

森に行けと提唱される理由 / 考えることの限界 / 無理を続ける理由 / 揺する / 社会的概念 / 自然は中立 / 測りすぎ / 自分の感覚 / 空 / 『よる森』と『揺する』 / 意識から出る。街から出る。 / 森以外の揺すり方 / 森で起こること / 変わるために揺する / 幸せについて… / 余計なことをしない / 街

動画のダイジェスト版をみる(YouTube YORUMORIチャンネル

 


FAQ(よくある質問)

Q. よる森-YORUMORIは、どんなことを目指す取り組みですか?

A. 主に都市に暮らす人々が、街と森(地域)を行き来する「内省と対話」の場・機会をつくる取り組みです。単発のイベントではなく、継続的に取り組むことで、人間らしさ・生き方・あり方、そして地域や自然との関わりを見つめ直し、新しいつながりを育むことを目指しています。詳しくは地域向けページ(本ページ)をご覧ください。

Q. よる森-YORUMORIは、具体的にはどのような活動を行っていますか?

A. 非日常の空間で内省と対話を深める場・機会づくりを行っています。「よる森」では、季節や天気、移り変わる自然に触れながら、一人で過ごす時間と、感じたことを言葉にする対話を重ねていきます。個人向け法人向けの取り組みを通して、個人とコミュニティの元気の一助になることを目指しています。

Q. 単発のイベントではなく、継続的に取り組む理由は何ですか?

A. 継続することで、自然の変化や人に触れ、その土地をより体感的に知ることができ、人と人との関係性も深まります。内容や頻度は、地域の状況に合わせて設計できます。

Q. 地域にとってのメリットは何ですか?

A. 関係・交流人口の創出、観光オフシーズンの活用、地域にお金と機会がめぐる循環が期待できます。よる森では、地域の方からも「気づきやつながりといったお金に換えられない価値がある」という声をいただきます。私たちは、一方通行ではなく相互に支え合う関係づくりを目指しています。

Q. 会場はどのような場所が適していますか?

A. 地域の自然(森・河川・海)や、人の暮らしのある里山など、内省と対話に適した場所やシーズンを選定します。天候への対応のため、室内で実施できるプログラム(「Will」など)と組み合わせた場づくりも可能です。

Q. 既存の産業や、各種アクティビティと連携できますか?

A. はい。例えば、農林水産業や観光、トレッキング・焚き火・サウナなどの各種アクティビティと、内省と対話のプログラムを組み合わせることが可能です。

Q. オーバーツーリズムへの対策はありますか?

A. 一度に大規模な人流は想定していません。例えば「よる森」は数名〜20名程度/回が基本です。少人数の事前予約制、季節や場所の選定などは地域の方々との話し合いを基に設計し、地域の暮らしと自然環境に配慮した企画・運営を行っています。

Q. 安全管理はどのようにしていますか?

A. 地域の情報収集、地域に詳しい方や専門家との連携を行い、事前のリスクアセスメント、緊急時対応計画、注意事項の周知など、安全・健康管理を最優先に設計・運営します。参加者に共有する基本的な考え方については「健康と安全・安心のために」をご覧ください。

Q. 地域のどのような主体と一緒に取り組めますか?

A. 自治体、観光協会・DMO、NPO、企業、教育機関、住民の方など、多様な主体と協働できます。

Q. 地域の方も対話に加われますか?

A. はい。地域の皆さまにも加わっていただきたいと考えています。そうすることで参加者との相互理解や新しい関係づくりが生まれます。企画や目的に合わせて、対話の仕方を一緒に設計します。

Q. 具体的な進め方(手順)を教えてください。

A. 次のような流れで進めています。
(1)地域の皆様との対話:地域の特性を探求
(2)五感アセスメント:現地調査で地域特性を五感で体感
(3)プランニング:地域の特性や意向と、参加対象のニーズをマッチングする場の設計
(4)モニタープログラム:よる森の開催など
(5)評価・検証:地域の方と、参加者からのフィードバックを基にネクストアクションを策定
※このようなPDCAサイクルを継続していきます。

人と自然のつながりが育まれる地域づくりに関心のある方、地域活性に取り組んでおられる方、縁のある地域でよる森を開催してみたい方など

気軽にお声かけください。

お申し込み・お問い合わせ

 

よる森-内省と対話の五感CAMP-

一般社団法人 YORUMORI

info@yorumori.jp

 

*よる森は「人と森(自然)との豊かな接点」「個人とコミュニティの元気」の一助になることを目指す活動です 。

 


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