よる森-YOROMORI の法人向け Will プログラムでは、五感を働かせ、問いに向き合う「内省と対話」のプロセスを重ねることで、自己理解と相互理解を深めていきます。一人ひとりの内発的動機とチームビルディングを育み、持続可能な組織文化の基盤を築くことを目指します。
今回の事例は、多様な分野で活躍するPALETTEメンバーの皆さまが「カジュアルに深い関係性」を育むことを目指してスタートしたWS(ワークショップ)、PALETTEの森(森のR&D - Reflection & Dialog)。大切にしたい価値観がアップデートされ、関係性が深まっていく様子をご紹介します。
森のR&D - Reflection and Dialogは、一般的なR&D(Research and Development)とは異なり、自分や仲間を感じながらWillを探求しアップデートするプロセスです。
一緒に場を創ってくださる MIRAI LAB PALETTE コミュニティ マネージャー 鎌北 雛乃さん(住友商事 デジタル戦略推進部)にお話を伺いました。
自分が大切にしているキーワードや価値観は、十分に自己認識しているつもりでいたのですが、プログラムに参加する中で、これまでに考えたこともないようなキーワードが浮かんできて、自分が大切にしたい価値観がアップデートされました。
自分では大したことない、自然体だと思ってやったことや発言が、相手の方にとっては大きなことだったり特別なことだったり…思いついたことをありのままに話すことで、思いがけないフィードバックがあって、新しい自分の一面を見つけることができました。
普段仕事をしていると、沈黙を心地いいと感じることがほとんどありませんが(笑)、森のR&D「Will」に参加している間はシーンとした沈黙さえ、とても心地よく感じられます。
メンバー同士の "知り合い" を増やしていきたいと思っています。PALETTEを居心地の良い空間だと思ってもらいたい。
そのために、PALETTEで会ったときに「この前のワークショップよかったですよね!」といった、たわいもない会話ができるような関係性を少しずつ増やしていきたいと思っています。
Willはそんな関係性をつくるのにぴったりで、リラックスした状態で森のメソッドやエッセンスを注入しながら創り出される時間を共に過ごすことによって、カジュアルだけど深い関係性が生み出されると感じています。
何度開催しても嬉しいのは、「参加してよかった」「次も参加したい」という参加の皆さんの声です。
回を重ねると、参加された方々が自ら色んな人に宣伝をしてくれて、PALETTEの森のファンが増えていったようで嬉しいです。
単発で開催するのではなく、定期的に開催することによって、独自のコミュニティが作れるとも感じています。
初参加の人もいれば、リピーターもいれば、不定期に参加する人もいると思います。それぞれに色んな思い・想いを抱えて、それぞれの心地いい関わり方で参画してもらえたら、これはとてもいいコミュニティになるのではないかと思っています。
こういうコミュニティのつくり方もあるな、と新たに発見した気分です。
多様な分野のパートナーと一緒に、新しい未来を一緒に生み出していく場所をつくりたい。そんな想いから生まれたオープン・イノベーション・ラボ。
これまでの慣習にとらわれず、全く異なるカラーの人たちや最先端のテクノロジーと出会い、刺激し合える場であること。そして、あらゆる組織の壁を超えて新しい価値を創造していくことを目的に住友商事株式会社が運営しています。MIRAI LAB PALETTEホームページへ
これまで見えていなかったところまで見ることができました。
これまでには現れなかったキーワードも出たりして、少しずつ自分の中の Will が、良い意味で滲んで広がって色が変わって...面白いなぁと思いました(リピート参加の方)
真逆の価値観の方もいて、それにも意外なほど共感できました。ではなぜ自分はこう考えているのだろうか?という興味が沸きました。
最近 自分を支配していたネガティブな想いが、本質的には自分にとって重要ではないものだと気付けた。他人に言われてもこうは思えなかったと思う。都内にいながらこうしてゆっくり内省する時間がとれて、とても良かった。
大変有意義で贅沢な時間でした。森になれるのであれば、何にでもなれる気がしました。
自分と向き合うことで、はじめて、周りにいる人とも正面から向き合えるということを改めて感じました。
初めて会った仲間が素の私の話を聞き受け止めてくれたことに不思議な感覚を覚えた。仲間からもらったメッセージが想像以上に嬉しく、色々な話をずっとしていたい気持ちになった。
最後にいただいたメッセージが本当に温かかったです。自分のことを話していただけなのにそんなに細かいところまで読み取ってくれたの!?という喜びを感じ、元気づけられました。
夜の森の中では素直に他者からのアドバイスや質問も受け止められる。
何を話しても受け入れて一生懸命に聞いてくれる雰囲気がよかった。
優しい時間を過ごせる場所でした。
痛み、不安、もどかしさの共感は、何よりも得たかったことかもしれない。
各々の方の価値観に触れ、良い刺激になりました。計画的偶発性理論ってこういうことなのかな?と思いました。
対局かもと思えるキャラクターなのに、対立することなく、お互いのことを話せ/聴ける場は、本当に不思議で魔法にかけられたようだった。ずっと魔法にかけられていたい(リピート参加の方)
名刺や肩書、過去の経歴などを手放して”一個人”として時間を共有することが、フラットにそれぞれが自分らしく存在したままで仲良くなれた要因だと思います。本来、これが社会のスタンダードになればみんな生きやすくなるのにね!って思いました。
どんなWillであろうと自分の意志で集まった人たちで作られる空気には優しさがあふれており、1人なら途中で投げていたかもしれない問いへの向き合いにもあきらめず乗り越えることができる環境がありました。
同じチームの方々が、質問をしてくれたり、こうではないか?という仮説をぶつけたりしてくれて、非常に深い対話ができました
本音で考え、ともに考え、それを受容してくれることのありがたさ
少人数でご一緒した皆様にはその場で個別で言葉の花束を送らせていただきました。逆に言葉の花束も頂けて、感謝です。参加の皆様がこの場をとても大切にされていることを感じ、お陰で大変心地よく過ごさせていただきました。
皆さん、自分より周囲を大切にしていて優しいなと感じた。もっと、自分を大切に楽しんでいいのになと応援したくなった。
森の R&D「Will」だけが唯一の共通点と言ってもいい状態のメンバーが、最後には多くのつながりをもってあの場を去っていく感じ、たまりません♪(リピート参加の方)
以前ご一緒した方の近況も気になるところで、またお会いできたらと思ったりします(リピート参加の方)
貴重な出会いをいただけた。今後もコンタクトを継続したい。
かつて拠りどころであった地域や職場といったコミュニティは、さまざまな変化の中で揺らいでいます。マズローの欲求5段階説では、自己実現の欲求は所属の上に位置しますが、所属にあたるコミュニティが不安定なまま自己実現だけを追い求めると、バランスを欠いてしまうこともあると思います。ビジネスの現場でも、合理性や実利だけではつくれない「関係性の質」が、成果に大きく影響することを多くの人が実感していると思います。
高いパフォーマンスを発揮することと、質の高い関係性を育むことは、切り離せない両輪です。内省を通じて一人ひとりのWill(本当に大切にしたいこと)や内発的動機を見つめ、対話を重ねて相互理解や関係性の質を高めていく。私たちは、このプロセスが、コミュニティそのものの価値を向上させていくと考えています。
私たちの取り組み「PALETTEが森になる!森のR&D - Reflection & Dialog - Will」は、内省と対話通して、一人ひとりのWill(自己実現)と、メンバー間の豊かな関係性を共に育んでいくプロセスです。こうして、MIRAI LAB PALETTEというコミュニティで皆さまとご一緒できる機会を持てることを、心から嬉しく思います。