今回のよる森@里山・上野村は、あるお母さん(FNなおさん)からの「子どもと一緒に森に行きたい」という、嬉しいお声かけをきっかけに始まりました。
数年前に企業研修でご一緒して以来、お一人で(ご友人と)森に、その後パートナーと2人で、それから3人、4人、そして今回は生後間もない小さなお子さんも加わり家族5人で森に。
ライフステージが変わっていく中で、節目節目に森でご一緒させて頂けることを、心から、本当に、嬉しく感じています。

さらに、お父さん(FNコロさん)は現在「センス・オブ・ワンダー」をテーマにする仕事に携わっておられるとのこと!これにも大いに気持ちが森(盛り)あがり...
改めて、レイチェル・カーソン著「センス・オブ・ワンダー」を読み返してみました。
※FN:Forest Name(森のニックネーム)

レイチェル・カーソンからのメッセージ
米国の海洋生物学者でベストセラー作家、著書「沈黙の春」で環境保護に対する人々の意識を大きく変えたレイチェル・カーソン。彼女が最後に遺したメッセージが「センス・オブ・ワンダー」でした。
「センス・オブ・ワンダー」(上遠恵子訳 新潮社版)から、幾つかの言葉を引用させて頂きます。
🌿もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力を持っているとしたら、世界中の子どもに、生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性」を授けてほしいとたのむでしょう。

🌿この感性は、やがて大人になるとやってくる倦怠と幻滅、わたしたちが自然という力の源泉から遠ざかること、つまらない人工的なものに夢中になることなどに対する、かわらぬ解毒剤になるのです。

🌿わたしは、子どもにとっても、どのようにして子どもを教育すべきか頭をなやませている親にとっても、「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないと固く信じています。”

🌿子どもといっしょに自然を探検するということは、まわりにあるもの全てのものに対するあなた自身の感受性に磨きをかけるということです。それは、しばらくつかっていなかった感覚の回路をひらくこと、つまり、あなたの目、耳、鼻、指先のつかいかたをもう一度学び直すことなのです。

🌿人間を超えた存在を認識し、おそれ、驚嘆する感性をはぐくみ強めていくことには、どのような意義があるのでしょうか。(中略)
地球の美しさと神秘を感じ取れる人は、科学者であろうとなかろうと、人生に飽きて疲れたり、孤独にさいなまれることはけっしてないでしょう。たとえ生活の中で苦しみや心配ごとにであったとしても、かならずや、内面的な満足感と、生きていることへの新たなよろこびへ通ずる小道を見つけだすことができると信じます。

この本の冒頭には、次の編集者のコメントが記されています。
“レイチェル・カーソンは、この「センス・オブ・ワンダー」をさらにふくらませたいと考えていた。しかし、それを成し遂げる前に、彼女の生命の灯は燃え尽きてしまった。”
森の時間が育む「センス」
「センス」は、私たちの中に元々備わっている感覚、感性であり、使うことで育まれるものだと考えています。
(妖精にたのみたいこともありますが)
レイチェル・カーソンの願い「センス・オブ・ワンダー」をふくらませることが出来るかどうかは、私たち自身にかかっているのではないでしょうか。
「センス」を育むために私たちに出来ること、よる森 / YORUMORIも取り組んでいきたいと思います。
🌿自然を探検する。
🌿まわりにあるものに対する感受性に磨きをかける。
🌿つかっていない感覚の回路をひらく
…などなど
森でのひと時が、大人にとっても 子どもにとっても、お一人お一人の「センス・オブ・ワンダー」を育む一助になればと切に願っています。

よる森の願い
最後に、よる森の活動開始当初からの「願い」を、改めて記します。関わって頂く皆さまと一緒に、一歩一歩 あゆみを進めていければと思います。
よる森 / YORUMORI は、自分と・他者と・自然との対話を通して、それぞれの本質や大切にしているものに触れたり、それぞれとの関係を(再)発見したり…そんな機会を創りたいという想いから始まりました。
人も自然 Natureです。自然には「自ずから 然らしむる」、Natureには、「本性」「本質」「性(さが)」というような意味があります。
” 自分という自然 ” に気づくことと、仲間と分かち合うこと
子どもは伸び伸びと身体を動かしながら、大人はホッとひと息つきながら…
森の時間が、お一人お一人にとって ” 大切なことを大切にする ” ための、 ” 気づき ” と ” きっかけ ” の一助になればと願っています。

感謝
🌿ご一緒頂いた皆さまと、いつも応援・サポート頂いている皆さまに心から感謝です。
🌿今回の企画は、昨秋に続いて、上野村産業情報センター 瀧澤 延匡さんをはじめ、山の暮らしを丁寧に教えて頂いた中澤 一男さん あきこさん、集落の皆さまの協力・サポートを得て実現しました。心からお礼を申し上げます。
*仲澤さんのお話は 上野村 STORYでも紹介されています。
*よる森@里山・上野村の開催レポートです(昨秋〜)
🌿自然と共にある暮らしに五感で触れる(2024年 12月)
🌿” イメージ ” と ” 素 ”(2025年5月)

上野村について
人と自然がもてなす小さな村
上野村は群馬県の最西南端に位置する人口約1000人の静かな村です。
面積の96%を占める森は、木々が鬱蒼と茂り、大木も沢山残っており、野生動物も数多く住む豊かな森です。
主な産業は、林業や農業、観光業で、現在人口約18%を占めるIターンの人々が多く携わっています。
都会の豊かさとは違う山村の豊かで幸せな生活がここにはあります。
*旅する上野村〜人と自然がもてなす小さな村(上野振興公社)
*上野村観光Navi(上野村産業情報センター)
よる森/YORUMORI
よる森 / YORUMORIの取り組み
自然と 自分と 仲間|他者との対話を重ねながら、「人と森(自然)との豊かな接点」「人とコミュニティの元気」の一助になることを目指す活動です。
【個人向け】自然と 自分と 仲間を感じる:日常から離れて、いつもの思考や行動のパターンからも離れて、ちょっと立ち止まる森の時間
【法人向け】感じる力 と 対話の力 を育む:自己理解・他者理解、多様性、心理的安全性…Well-Beingを実践する森の時間
【地域向け】人と森・地域を(再)発見する:その土地で過ごすことが唯一無二の「豊かさ」になり、それぞれの「大切な場所」になる森の時間
近況・予定

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