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【Report】言葉を超える森の「対話」《上野村》

 

よる森 / YORUMORIでは、森の時間を通して

 

自然と、自分と、仲間・他者との、3つの対話を重ねていきます。

 

森を歩く。大地に寝転ぶ。風を感じる。鳥の声を聴く。輪になって話す…これらが全て「対話」になります。

 

 

今回は、里山(群馬県上野村)での森の時間。

 

長年 林業を中心に、きのこ栽培、漢方薬の原料・生薬の収集等に携わり、今も森・自然に関わりながら暮らす仲澤一男さんのお山を訪ねました。

ご一緒した皆さんと
ご一緒した皆さんと

里山でのよる森

🌱人も含めた生態系に身を置く

私たちは、地球のどこで暮らしていても、生態系-自然の中に生きて/生かされていますが、現代〜特に街の暮らしでは、それがみえにくい面があります。人も含めた生態系-里山に身を置きます。

 

🌱知恵に触れる

情報として森や自然について“知る”ことと、実際に五感や身体を通して“感じる”こととは、全く異なる体験です。自然と共にある暮らしや、そこにある知恵に、直に触れる機会を創ります。

 

🌱対話の輪を拡げる

地域の方々にも、よる森の対話の輪に加わって頂きたいと思っています。言葉でのやりとりに限らずに、起こること、感じることを、大切にする。そんな対話を育んでいければと願っています。

 

こうした機会を、里山の自然や地域の方々との関わりの中で、参加される皆さんと一緒になって、丁寧に育んでいく取り組みが、よる森@里山です。

里山の一人時間
里山の一人時間

芽吹きの季節

今回は、緑が芽吹く季節。里山では森の恵・山菜を頂きました。これも自然との対話です。

 

 

森の後で寄せて頂いたコメントの一部を共有させて頂きながら、今回の体験を振り返ってみたいと思います。


自然に触れて、大きな存在を感じる

(自然との対話)

100年モミの樹の下で
100年モミの樹の下で

🌿訪れた人が入れるように手を加えてくれていた里山…自然も喜んでくれているように感じました。

 

🌿豊かで美しい自然、森でした。人の手が入っていないという自然も美しく、"生"を感じました。何か大きな存在が背後にいるような…そんな感覚も覚えました。


森の中で、内なる声を聴く

(自分との対話)

森での深呼吸
森での深呼吸

🌿“今”をゆるやか〜に楽しめるようになった自分。できないことも多く、人と比較しがちな自分もいるけど、今日のように沢山の葉っぱや木々を目にすると…「私は私なんだ。しょーがない。ふふふ」と着地しちゃう。

 

🌿大自然の前では自分の都合なんてとてもちっぽけ。自分も自然の一部であるのに、いつの間にか傲慢になっているのかもしれません。


共に感じる、言葉に出来ない対話

(仲間・他者との対話)

旬のお料理を囲んで
旬のお料理を囲んで

🌿山の暮らしの厳しさについても深く知っておられる一男さん、あきこさんと一緒の時間をもつことで、いろいろな思いが浮かんできます。そんな中で「お茶作りをやってみたくて」と仰る…暮らしの中に楽しみを見出す純粋さや逞しさにとても惹かれました。一緒にいて元気をもらえます。

 

🌿優しさや気遣い、そこで起こることをそのままに受け止める感じ、共有する時間を味わう仲間。終わってからも対話が続いて、より仲間に親しみや共感を感じるようになった。


自然と共に過ごす「対話の可能性」

仲澤さんのお話に出てきた言葉には、自然に対峙する厳しさと気概が感じられました。

 

🌿「地金だけでやってきた」(まっすぐに、自分自身の力で…といった意味だと受け取りました)

 

🌿「ここも日本の国土だ」(日本の林業も環境問題への対応も、大きく変化した時代でした)

森での対話
森での対話

 

一方で、今回は山の恵〜様々な山菜について教えて頂きながら(あれもこれも食べられる…笑)、みんなで採って、調理して、頂く時間も過ごしました。

 

🌿「みんなで料理を作って食べると、仲良くなるねえ」

 

そう何度も仰っていた仲澤さんの声が、印象に残っています。

 

 

さらに後で伺った話では、あきこさん(中澤一男さんの奥様)が

 

🌿「あなた(一男さん)が、一番楽しんでいたわよ」

 

と仰っていたそうで…嬉しい限りです(笑)

 

 

森と自分と仲間・他者との間に、言葉を超える“対話”が芽吹いたことを改めて実感しました。

里山の恵
里山の恵

対話の行方

こうした“対話”は、森を出た後にどこに行くのでしょうか?

 

森での対話は、森を出た後も続きます。

 

きっと、森の中に留まらず、それぞれの日常や街の暮らしの中でも息づいていくと思います。

ティータイム
森から戻ってティータイム

よる森の願い


最後に、よる森の活動開始当初からの「願い」を、改めて記します。関わって頂く皆さまと一緒に、一歩一歩 あゆみを進めていければと思います。

 

よる森 / YORUMORI は、自分と・他者と・自然との対話を通して、それぞれの本質や大切にしているものに触れたり、それぞれとの関係を(再)発見したり…そんな機会を創りたいという想いから始まりました。

 

人も自然 Natureです。自然には「自ずから 然らしむる」、Natureには、「本性」「本質」「性(さが)」というような意味があります。

 

” 自分という自然 ” に気づくことと、仲間と分かち合うこと

 

子どもは伸び伸びと身体を動かしながら、大人はホッとひと息つきながら…

 

森の時間が、お一人お一人にとって ” 大切なことを大切にする ” ための、 ” 気づき ” と ” きっかけ ” の一助になればと願っています。

ご一緒した皆さんと
ご一緒した皆さんと

感謝


🌿ご一緒頂いた皆さまと、いつも応援・サポート頂いている皆さまに心から感謝です。

🌿今回の企画は、上野村産業情報センター 瀧澤 延匡さんをはじめ、山の暮らしを丁寧に教えて頂いた中澤 一男さん あきこさん、集落の皆さまの協力・サポートを得て実現しました。心からお礼を申し上げます。

 

*仲澤さんのお話は 上野村 STORYでも紹介されています。

 

*よる森@里山・上野村の開催レポートです(昨秋〜)

 

🌿【Report】自然と共にある暮らしに五感で触れる《上野村》(2024年 12月)

 

🌿【Report】” イメージ ” と ” 素 ”《上野村》(2025年5月)

 

🌿【Report】森で育む「センス・オブ・ワンダー」《上野村》(2025年5-6月)

清流のホトリ
清流のホトリ

上野村について

人と自然がもてなす小さな村

 

上野村は群馬県の最西南端に位置する人口約1000人の静かな村です。

 

面積の96%を占める森は、木々が鬱蒼と茂り、大木も沢山残っており、野生動物も数多く住む豊かな森です。

 

主な産業は、林業や農業、観光業で、現在人口約18%を占めるIターンの人々が多く携わっています。

 

都会の豊かさとは違う山村の豊かで幸せな生活がここにはあります。

 

旅する上野村〜人と自然がもてなす小さな村(上野振興公社)

上野村観光Navi(上野村産業情報センター)

群馬県上野村役場

     



よる森/YORUMORI


よる森 / YORUMORIの取り組み

自然と 自分と 仲間|他者との対話を重ねながら、「人と森(自然)との豊かな接点」「人とコミュニティの元気」の一助になることを目指す活動です。

 

【個人向け】自然と 自分と 仲間を感じる:日常から離れて、いつもの思考や行動のパターンからも離れて、ちょっと立ち止まる森の時間

 

【法人向け】感じる力 と 対話の力 を育む:自己理解・他者理解、多様性、心理的安全性…Well-Beingを実践する森の時間

 

【地域向け】人と森・地域を(再)発見する:その土地で過ごすことが唯一無二の「豊かさ」になり、それぞれの「大切な場所」になる森の時間

里山の知恵
里山の知恵

近況・予定

よる森の近況・予定は「トピックス」をご覧ください

  

法人向けの企画は、リクエストを頂きながら個別に開催しています

 

個人向けの企画は、企画が決まりましたらお知らせします

皆んなで森に
皆んなで森に

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よる森-内省と対話の五感CAMP-

一般社団法人 YORUMORI

info @ yorumori . jp


*よる森は「人と森(自然)との豊かな接点」「人とコミュニティの元気」の一助になることを目指す活動です 

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