よる森 / YORUMORI は、自分と・他者と・自然との対話を通して、それぞれの本質や大切にしているものに触れたり、それぞれとの関係を(再)発見したり…そんな機会を創りたいという想いから始まった活動です。
今回のよる森は、170万年前からの火山活動に大きく影響を受けた雄大な自然(火口、草原、温泉、水源、丘、渓谷など)での森の時間でした。
2023年、2024年に続いて3度目の訪問となる阿蘇・南小国。訪れるたびに新しい発見があったり、地域の自然や人との繋がりが深まったりすることを、とても面白く、有意義に感じています。

今回の森の後で寄せて頂いたコメントには、「一体感」という言葉がありました。
「一体感」は、私たちの日常や仕事の場面でもよく使われます。一丸となって、一つになって、一致団結して…など、同じような表現も多くありますが
改めて「具体的にどんな感じ?」と問われると、言葉にするのが難しい気がします。
さらに「どうすれば感じられるの?」と問われると、具体的な方法はみえにくいようにも思います。
今回のよる森での体験を、コメントの一部を共有させて頂きながら、振り返ってみたいと思います。
自然との「一体感」
🌿私の場合、普段の日常における空間は圧倒的に人工物が多く、その人工物の中から見える自然と、自然の中に身を投じることの大きな違いを体感することができました。

🌿人工物が見当たらない純度100%の大自然に身を置くことで、自然と一体化した感覚が得られます。(中略)

🌿その状態こそが本来の自分であったと了解できる瞬間であり、普段の日常生活のいろいろが消え去る瞬間です。

🌿本来の自分と、日常生活における普段の自分との乖離が、問題や悩みとして頭や体で認識できるものとして表面化します。(中略)

🌿問題や悩みが深いということは、本来の自分との乖離が大きくなっているということであり、そうなると健幸な状態からは離れており、そこへ戻るには時間も労力も要します。

🌿圧倒的な大自然に身を投じることは、本来の自分を思い出し、健幸な状態を再認識する手助けをしてくれます。(中略)

🌿普段の日常生活において、森で観じた本来の自分を意識することで、目の前に見える世界も、起こる出来事も丁度よくなるように思います。

🌿それを思考ではなく体感を通して伝えてくれるのが「よる森」だと思います。

また、「一体感」とは異なる表現ですが、別の方からも通底するようなコメントが寄せられました。
🌿水の流れる力強い音、波しぶきが、何もかも洗い流してくれるような感覚があって、その中に包まれるような感じがした。
🌿…素晴らしい良い場所で、きっと私たちを含めた全てのいのちを見守ってるんだなと思った。
他者・仲間との「一体感」
この「一体感」は、自然に対してだけではなく、他者・仲間に対しても感じられたようです。
寄せて頂いたコメントの一部を共有させて頂きます。

🌿心理的安全性が高い。“ひとりなんだけど みんないる”…これって家族みたいな感じ。

🌿関わって頂いた仲間と、ことばにする時も、ことばにしないでただそこにいる時も、安心感があって心が暖かく感じた。

🌿一人で来ていた他のお客さんも、よる森のメンバーのように静かに座ったり、味わって過ごしていて、みんな仲間だなあ、本当に良い場所だなあと思った。

自分との「一体感」
自然との「一体感」、他者・仲間との「一体感」は、自分自身との「一体感」…コメントに繰り返し出てきた 「本来の自分」を感じることと、密接に関わっているように思います。
「本来の自分」に気づく、「本来の自分」に戻ることは、自然との「一体感」や、他者・仲間との「一体感」を感じることにつながっていく…
さらに、この3つの「一体感」は、相互に影響し合っているように感じられます。

また、表現は異なっても、次のようなコメントからも「本来の自分」を感じた瞬間が窺えます。
🌿木々、草花、虫、鳥、風、霧や雨の音、川、土、自然が本当に好きなんだなと気づいた。
🌿自然へのとてつもない畏怖を感じつつ…これからの自分の覚悟を静かにできた。
🌿童心に帰り楽しい。…ただいま・帰って来たよ感があった。

「本来の自分」と、「日常生活における普段の自分」は、どちらも自分…
このことは、私たちが過ごした水源地の沢の流れに例えられるかもしれません。
前日から降り続いた雨の影響で、沢の流れは一時的に濁流になっても
ほどなくいつもの澄んだ流れに戻る…
私たちも、変化しながらも「本来の自分」へと戻っていくことが出来ます。


「一体感」を深める
「一体感」は、頭で理解するよりも、身体で感じる側面が大きいのではないでしょうか。
”体感を通して伝えてくれるのが「よる森」” と評して頂いたように
日常と非日常、街と森、思考と感覚を行き来しながら
自然と、自分と、仲間・他者との対話を重ねることで
「一体感」を身体で感じ、それを日常の中で体現していく。
よる森 / YORUMORIのプロセス〜実践が、「一体感」を深めていくことの一助になればと願っています。
森で起こること、感じることは、予定調和なく、時により人により異なります。
ご一緒する皆さま、関わって頂く皆さまと共に、探求を続けていきたいと思います。

阿蘇・南小国について
感謝
ご一緒頂いた皆さま、南小国 宇都宮家のお父さん・お母さん、農家民泊 わらびの皆さん、TAO Retreat & CafeのTAOさん、お子さんと一緒に参加してくださった FNおちびちゃんをはじめ お世話になった地域の皆さま、いつも陰に日向に応援・サポート頂いている皆さまに、心からお礼を申し上げます。


よる森/YORUMORI
自然と 自分と 仲間|他者との対話を重ねながら、「人と森(自然)との豊かな接点」「人とコミュニティの元気」の一助になることを目指す活動です。
【個人向け】自然と 自分と 仲間を感じる:日常から離れて、いつもの思考や行動のパターンからも離れて、ちょっと立ち止まる森の時間
【法人向け】感じる力 と 対話の力 を育む:自己理解・他者理解、ダイバーシティ&インクルージョン…ウェルビーングを実践する森の時間
【地域向け】人と森・地域を(再)発見する:その土地で過ごすことが唯一無二の「豊かさ」になり、それぞれの「大切な場所」になる森の時間
近況・予定

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